私立中学と公立中高一貫との違いとは何でしょうか?私立中高一貫校、公立中高一貫校のどちらを目指すべきか、悩みますよね。
私立中高一貫校と公立中高一貫校との違いについて、学費だけを考えてしまいますが、入試内容、学習カリキュラムなど、多種多様な違いがあります。
私は、子どもが中学受験を控えております。中学受験の最新の情報を踏まえて、徹底的に私立中高一貫校と、公立中高一貫校の違いを調べました。この記事では、私立中高一貫校と、公立中高一貫校の違いを、わかりやすく解説しています。この記事を読むと、私立中高一貫校と、公立中高一貫校の違いを知ることができます。
私立中高一貫校と、公立中高一貫校とにおいて、大きく異なるポイントは、以下になります。
- 費用面では公立の方が、私立よりも格段に安い
- 入学試験の内容は、私立の方が小学校の学習範囲を超えるので難しい
- 中高6年間の学習指導のカリキュラムでは、私立の方が自由度がある
私立・公立中高一貫校の違い
私立 | 公立 | |
入試方法 | 国語、算数、理科、社会の学力を問う試験 | 総合力を問う「適正検査」、自分の考えを示す「作文」 |
受験対策 | 小学校学習範囲を超えているので難しい | 小学校学習範囲 |
受験料 | 約23,000円 | 2,200円 |
倍率 | 約2.5倍 | 約5倍 |
授業料 | 約49万円 | 無料 |
初年度納付金(総額) | 約98万円 | 約40万円 |
中高6年間の学習カリキュラム | 学習指導要領以外も行い 自由度がある | 学習指導要領 |
(参考)東京都公式ホームページ:「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」より
私立・公立中高一貫の費用面の違い
私立中高一貫校は、公立中高一貫校に比べて、入学金と授業料、施設費などがあります。
そのため、私立中高一貫校は、6年間、毎年、少なくとも年間100万円くらい費用が発生します。
寄付金や部活、通学費など更に費用がかかります。
公立中高一貫校は、授業料が無料であり、私立よりも学費が安価です。そのため倍率が約5倍と大変人気があります。合格するためには、それなりの学習が必要になります。
また、公立中高一貫校は、海外の語学研修費を積み立てるケースが多く、初年度においては、普通の公立中学校の学費よりも30万円ほど高いところがあるようです。
私立・公立中高一貫校の入試内容の違い
私立中高一貫校は、国語、算数、理科、社会の4教科の学力試験があります。
小学校の学習を超えた問題が出題されるので、小4から塾や通信教育などで中学受験対策が必須。
公立中高一貫校は、「適正検査」、「作文」が出題されます。公立中高一貫校は、国語、算数、理科、社会といった教科の枠組みがなく、国語、算数、理科、社会が混然一体となった試験内容となっています。
適性検査は、文章やグラフなどの資料を読み取り、論理的に解答を述べる能力が必要です。
制限時間内で、自分の言葉で述べる作文能力も必要です。
私立・公立中高一貫校の中高6年間の学習指導のカリキュラムの違い
私立中高一貫校は、学校独自のカリキュラムがあります。進学校であれば、難関大学にむけてのカリキュラムが組まれています。
私立中高一貫校は、中高の6年間を通して独自の学習を行います。例えば、中高の5年間で、中高の内容の全ての学習を終了させ、最後の1年は大学受験のための勉強期間としているところが多いです。
大学付属校であれば、大学受験することなく大学進学をすることができます。
公立中高一貫校は、公立の中学校でありながら高校受験をすることがありません。
公立中高一貫校でも、高い進学実績のある学校もあり、大学受験を目標に、6年間かけて計画的に学習することができます。
国立の中学受験は、高校の進学も視野に入れた学習が必要
国立の中学校は、どうでしょうか?
国立の中学校は、最新の研究に基づく学習を享受できるメリットがあります。寄付金などがありますが、学費は安く、概ね公立中高一貫と同じくらいの出費となります。
国立の中学受験は、私立中高一貫レベルの難易度の高い学校もあるようです。例えば、2/1に最難関の私立中学を受験し、2/3に最難関の国立中学を受験するケースがあります。
最も注意したい点は、国立中学校に合格したとしても、中学→高校への内部進学が100%保証されていないことです。したがって、国立中学に進学した場合、高校への進学を視野に入れた勉強が必要になります。
まとめ
私立中高一貫校と、公立中高一貫校とにおいて、大きく異なるポイントは、
- 費用は、私立が高く、公立が安い。
- 入学試験は、私立の方が難しい(理由:小学校の学習要領を超えた問題を出題するので)
- 私立の方が、学習カリキュラムに自由度がある